食べたものでできている(5)ユルマズのラフマジュン

「人生100年時代」を生きるぱっとしない中年が、特になにもない日常に口にしているなんでもないものを書くコラム。バカだなあと思いながら読み飛ばしていただければ幸いです。

新型コロナ「第7波」がきてしまった。いまのところ行動制限が明示されてないので、外食はできるが、テイクアウトや宅配も活用していきたい。「食べて応援」できればさらに良いと思う。

「ユルマズのラフマジュン」は、料理上手のクルド人ユルマズさんに寄付をすると、返礼品としてラフマジュンという薄焼きピザが送られてくるしくみ(ふるさと納税に似ているような)。日本で暮らすクルド女性を応援する団体・ジェミニ代表の磯部加代子さんのご紹介で知り、さっそく応募してみた(先着順、ハズレなし)

食べたものでできている(5)ユルマズのラフマジュン

クール便(冷凍)で届いたラフマジュンを、オーブントースターで焼いて食べてみた。トッピングはミンチ肉だけでなくたっぷりのみじん切り野菜で、さらに生地があっさりしているので、ぺろっと食べられる感じだ。お好みの野菜を追加したり、チーズをのせたりドレッシングをかけたりしてバリエーションをつければ、毎日でもいけそう。

食べたものでできている(5)ユルマズのラフマジュン

日本で暮らす外国人の困難さは、最近、ウクライナからの「避難民」にフォーカスが当たったことで少し知られてきたが、実はもっと前から、それまで暮らしてきた国で危険が迫り、そこから逃れて日本で暮らす人々は多い。なぜこれまでスルーされてきた難民が、ここへ来て急にフォーカスされているのか、しかもTVなどではウクライナからの人々のみ「避難民」と微妙に呼称を変えているのはなぜだろう・・・美味しいラフマジュンをかみしめながら、世界と日本で起きていることが、自分は全然見えていないことを思い知る。自分は自分の食べたものでできている。そこに、クルドの味を加えたからには、見えていない、ではすまされない。まずは「食べて応援」から。(古川晶子

ジェミニ 女性たちのためのオンライン日本語教室(Twitter)
ラフマジュンを食べて応援 申込フォーム

furukawa

■古川晶子(まんなかタイムス発行人/まんなかラジオディレクター) 
福岡県出身、さいたま市在住。キャリアカウンセラー団体での勤務を経て独立。研修講師、男女共同参画推進センター職員、大学非常勤講師など多足のわらじをはく。著書『キャリアカウンセラーという生き方「人生の節目」を乗り越える人を支える仕事』(セルバ出版)

コメントは受け付けていません。

WordPress.com でサイトを構築.

ページ先頭へ ↑