2022年11月、娘が私をおばあちゃんにしてくれた。
娘夫婦は子育て初心者マーク、私は孫育てと新人ママ見守りが初心者マーク。
3ヶ月半(116日)という里帰りの貴重な時間は、私の根っこを太くし、弱いところが露呈した時間でもあった。
みんなが初心者マークをくっつけた未来人育ての記録。
「飲んで出す」
私が育てたのは娘。
出生体重はそれぞれ違うけれど、女の子のふにゃふにゃ感は3人とも一緒。
おっぱいを飲ませていてもいつの間にか眠ってしまって、1日中おっぱいを出しっぱなしだった気がする💦
娘が産んだのは男の子。しかも3700グラム超のビッグベビー。
当然、力も強いし、飲む量もハンパない。
「飲んでいる途中で寝るなんてもったいないこと、できませんよ~」という声が聞こえてきそうだ。
飲むから、出す。
新生児用の紙おむつサイズSSを買っておいたが、生後3週間ほどでおなか周りがきつそうになった。
「ほほ~の連続」
娘は最初から紙おむつ派。
里帰りした荷物の中に、布おむつが1枚もなくて「おむつは?」と聞くと「布は使わないよ~」という返事。
なんとなく洗濯物のおむつがひらひらと風に揺れるところを想像していたので、拍子抜けしたが、それが彼女の選択。
久しぶりのおむつ替えも楽しませてもらった。
女の子のおむつ替えしかしたことのなかった私にはすべてが新鮮な光景。
ウンチを拭くのも、男の子のほうがラクよと聞いていたが、ほほ~、たしかに。
「救世主キャップ」
男の子のおむつ替えの救世主!『おしっこカバー「おちんちんキャップ」』なるものの存在も初めて知った。
おむつ替えの時、沐浴で服を脱がせる時、何度も気持ち良さそうにぴゅ~っとされた。
そのたびに娘と「お~~!」って大騒ぎするのも楽しかった。
ハンドメイドのキャップが届いたとき、最初は何かわからなかったが(真剣に帽子だと思った(^^;)、実際に使ってみて、またまたお大騒ぎ♪まさに救世主だ。
「赤ちゃんからのメッセージ」
今のようなテープ型の紙おむつが日本で登場したのが1981年。
パンツ型の紙おむつが登場したのが1990年。娘は1991年生まれ。
たしか紙おむつはめっちゃ高くて、遠出の時しか使えなかったから、当然、布おむつという選択しかなかった。
これまでもいろいろな専門家に出会ってきたから、多少の知識は得てきた。
布のほうが気持ちいいとか、布のほうが早くおむつが取れるとか、布のほうが愛情が・・とか。
そもそもおむつなんて要らないとか。
さて、どうだろう。
気持ち良さはなんとなくわかる。女性は月に一度同じようなものを使うからね。
でも、早く取れるのは関係ないと感じている。三姉妹の一番下の子はおむつ生活がとても早く終わった。姉を見ていてトイレで用を足すことを理解していたから。
愛情も関係ない。ほとんど布おむつだった長女も、外出が多く紙おむつの使用が増えた三女も同じく大切だ。
おむつ無しは個人的に興味がない。
最近の紙おむつは、赤ちゃんがおしっこをすると、絵や文字が浮き出るものがあって、一番感動したのはおむつにくっきり現れた「だいすき」の文字。
喋れない赤ちゃんからの究極のI(アイ)メッセージだ。
何をしても泣き止まない赤ちゃん。おむつ替えとおっぱいとで1日が過ぎ、ちょっぴり疲れたママがそのメッセージを見て小さく微笑んで、もうちょっとがんばってみようと思える。
社会に、そういうものがどんどん増えたらいいなと思った。
執筆者プロフィール
細田恭子
さいたま市在住。帝王切開で三姉妹を出産し、
2000年にWEBサイト「くもといっしょに」を開設。帝王切開カウンセラーとして、各地で講座やお話し会を開催。共著『ママのための帝王切開の本』『帝王切開で出産したママに贈る30のエール』(中央法規出版)趣味はミュージカル観劇