孫育て、初心者マークで出発進行!6【穏やかな出発のために】

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2022年11月、娘が私をおばあちゃんにしてくれた。

娘夫婦は子育て初心者マーク、私は孫育てと新人ママ見守りが初心者マーク。

3ヶ月半(116日)という里帰りの貴重な時間は、私の根っこを太くし、弱いところが露呈した時間でもあった。
みんなが初心者マークをくっつけた未来人育ての記録。

 

「孫育て講座」

おばあちゃんになるとわかった時、絶対に受講しようと思ったのが、NPO法人 孫育て・ニッポン代表の棒田明子さんが開催している「孫育て講座」
https://www.magosodate-nippon.org/

娘は結婚して福岡に行ったので、妊娠がわかってから少しずつ大きくなるおなかの写真がSNSで送られてきても、心配半分、うれしさ半分でまだ遠い先のことという感じだった。

でも、いざ里帰りで大きなおなかの人がやってくると、とたんに現実的に。

こちらでの生活に必要なものをあれこれ準備していると、時代の違いを痛感する。
私も聞きかじっている情報はたくさんあるけれど、やっぱり現場の声に勝るものはないし、娘との良好な関係のためにも様々な事例を聞いておきたかった。

娘が一緒に参加もOKとのことだったので、できるだけ共有したくて娘を誘う。

結果、一緒に聞いて大正解だった。

今の時代の出産、祖母としての心構え、里帰り後の生活のことなど、斜めの関係の人の声の大切さを実感した。

なんでもそうだが、身近な親子だからこそ言いづらいことがある。
あるいは、親子だから甘えて、言わなくていいことを口走ってしまったりするものなのだ。

この日、とりあえず直近の課題が見つかった。
コロナ禍で、入院中の面会はできない。
さて新米パパはいつ福岡から来るか、どこで過ごすか、あらためて娘夫婦で話し合ってもらった。

幸せな時間だからこそ、余計な波風を立てずに過ごしたいのはみんな同じはず。

「助産院」

我が家の近くに『陽だまり助産院』がある。

https://hidamar-mw.com/

産む場所ではないが、妊娠中から様々なケアを受けられる場所であり、「さいたま市産後ケア事業」の対象施設で宿泊もできる。

私が出会うママたちにも、全国各地にあるこの制度を利用している方がいて、退院後に直接産後ケア施設に入り、「数日間助産師さんの手厚いケアと栄養満点の食事に心身ともに守られて生活できて本当に助かった」という声を聞く。
もちろんお金が発生することだけれど、初めての育児と産後の体のホルモンバランスで、ママの心はとても乱れやすいからこそ、各地域の産後ケア施設はもっともっと知られてほしいと思う。

ただ、使用に関しては申請が必要で、『利用できる方』は次の1.2.いずれにも該当する方となっている。(「さいたま市産後ケア事業」の場合)

1.ご家族等から育児などの支援を十分に受けられない方(例:出産後、自宅に帰っても手伝ってくれる人がいなくて不安)

2.産後に、心身の不調や育児不安などがある方(例:お産と育児の疲れから体調がよくない、赤ちゃんのお世話の仕方や生活リズムが分からないなど)

1は前もってわかることが多いが、2に関しては、正直妊娠中にはわからないし、自分は大丈夫だと思ってしまうから申請もしない。
「とにかく前もって申請だけしておいてほしい」というのが助産師さんの声。

娘は妊娠中に一度だけ、行政の両親学級で沐浴の練習をしただけだったので、個別で陽だまり助産院のプレパパ・ママ教室に、パパの代りに私が参加した。

こちらで今どきの沐浴やおむつ替えなど娘と一緒に学ぶことができて、間違いなく私の「祖母度」は上がった。

「育児の方法」を知ることも大切だが、娘には身近にSOSを出せるプロがいることを知ってほしかった。

皆さんがお住まいの地域にも、新米パパとママを応援してくれる施設や制度がたくさんある。
なければ声を出そう。自分が役に立ったら次の人につなげよう。

未来人育てという大仕事だからこそ、たくさんの人の手を借りよう。


執筆者プロフィール

細田恭子
さいたま市在住。帝王切開で三姉妹を出産し、
2000年にWEBサイト「くもといっしょに」を開設。帝王切開カウンセラーとして、各地で講座やお話し会を開催。共著『ママのための帝王切開の本』『帝王切開で出産したママに贈る30のエール』(中央法規出版)趣味はミュージカル観劇

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