帝王切開カウンセラーの処方箋「それはそれ、これはこれ」⑨自分の心がギュッとなるとき

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私は約30年前に初めての帝王切開出産を体験しました。
その後さらに2回体験。盲腸など含めると6回の手術経験があります。
当事者と医療者双方の声を聞いていて思うのは、コミュニケーションの不足と、主役である女性が声を上げられていないということ。
心の奥の怒りとともに「それはそれ、これはこれ」
帝王切開出産の心の処方箋をお出しします。

 

【自分の心がギュッとなるとき】

帝王切開のお産の振り返りや講座を開催しています。

初めてお会いする方が多いので、「この会をどうやって見つけてくださったのですか?」とお聞きします。
すると「知り合いから教えてもらって」とか「ずっとブログを読んでいたんです」などうれしいご縁がたくさん。
で、次に多いのが、「SNSで検索して」という出会い。
「どんな言葉で検索したんですか?」とお聞きすると、これがまぁ、驚くようなワードが並ぶんです。
・帝王切開 もやもや

・帝王切開 受け入れられない

・帝王切開 後悔

・帝王切開 話したい

これらの組み合わせ技で見つけてくださった方もいらっしゃる。
私、どれだけネガティブワードで組み立てられた人なのかしら(汗)

ネガティブな気持ちをなんとかしたくて探してくださったんですよね。気持ち、わかります。私も当時探していましたから。それでも見つからなくて自分で作ったんですけどね。

ただ、それはそれ
自分の頭の中をネガティブワードで満たすと、そこから離れられなくなります。
悲劇のヒロインのまま。
それが心地よい人もいますね。
わたしは「あ~、わたしダメだ・・・」ってとことん落ち込むときがあるんです。
でも、もしそんな自分がイヤだったら、小さなハッピーを見つける練習を始めましょう。
空が青いな
ご飯が美味しいな
子どもの寝顔がかわいいな
「ママ~」って抱っこに来てくれるのはあと何回かな
お腹の傷が、この子を守るためにできた傷で良かったな

見つけたらメモしておきましょう。
良いことって忘れちゃうから。
ハッピーがどんどん積み重なったら、ネガティブは埋もれて小さくなっていくのです。
(残念ながら無くなるには時間がかかる・・・)

 

 

ネガティブっていけないものとして扱われることが多いけれど、いえいえ、これはこれ。
じつは良いことでもあるのです。
ダメだ、ダメだって思っているうちは「なんとかしなきゃ」って改善点を探しているということ。
そして、真剣に向き合っているということ。

ネガティブ思考を持っていたからこそお会いできたんですよ~!
もやもやして、受け入れられなくて、後悔して、誰かと話したい。
そんな気持ちが自分を動かしたんです。
なんだかうれしいじゃないですか。
これも小さなハッピーのひとつですね。

自分の心がどんなことに敏感に動くか、どんなことに「ギュッ」となるか見つめてあげる。
大事な作業です。

どうぞ「自分自身を知ること」で、女性自身が心身の健康と笑顔を守っていけますように。

 

 


執筆者プロフィール

細田恭子
さいたま市在住。帝王切開で三姉妹を出産し、
2000年にWEBサイト「くもといっしょに」を開設。帝王切開カウンセラーとして、各地で講座やお話し会を開催。共著『ママのための帝王切開の本』『帝王切開で出産したママに贈る30のエール』(中央法規出版)趣味はミュージカル観劇

 

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